出会い
2003年4月7日、めりぃさんが入院。
片時もめりぃさんと離れたことがなかった私は、まるで心の一部をもぎ取られたぐらいに、めりぃさんが
いないお部屋が広くて寂しくていたたまれませんでした。
ひたすら寂しくて、寂しくてインターネットで「シャム猫」サイトを探し、シールポイントのシャムちゃんを
見つけては、「ここが、めりぃににてる」「この子はちょっとイメージが違う・・」なんて思いながら、
気持ちを紛らせていました。
そして、11日、最愛のめりぃさんを失ってからは、コンピュータに座る時間がそれ以上に増えました。
仕事中も合間をぬってはこっそりと今度は、「里親募集」のページをむさぼるように見ました。
「シャム猫の女の子で、成猫の募集」
もともと、めりぃさんもかなり大人になってから我が家の一員になったのと、やはりめりぃさんの分身を
求めていたこともあるのでしょう。大人の猫をひたすら探していました。
「そんな都合のよい募集なんてないよね・・。」と思いつつ・・。
それは本当に寂しさを紛らわすためだったのです。
しかし、美々さんとの出会いは思いもかけずやってきたのです。
それは、めりぃさん初七日にあたる日でした。
昼間、仕事の合間にそっと、「いつでも里親募集中」という里親サイトを見ていました。
こちらのサイトは地域別に分かれていてとても見やすく、新しい掲載から過去にさかのぼって猫さん
たちの記事をひとつひとつ見ていきました。
H14年1月16日にまで遡ったそのとき、一瞬、自分の目を疑いました。
「C5125 の猫さん」それは紛れもなくシャム猫。
それも女の子の成猫。シールポイントに長い尻尾。めりぃさんとおなじシャム猫さんだ!
名前はミミさん、場所は? 大田区!これは訪ねていける!
そのときのミミさんのお写真はよくマンガにでてくるようなちょっとツンとしたシャム猫のイメージで、
ゴージャスなソファーに寄りかかって寝そべっていました。
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里親募集記事に掲載されていた
ミミさんのお写真
品のよい高貴な雰囲気がありました
(写真にいつわりあり?) |
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こんなすてきな子が、新しいお家を求めてるなんて!
後先も考えずに、「この猫さん、まだ里親さん決まっていませんか?」といきなりぶしつけなメールを
送ってしまいました。
家に帰ってからも、ミミさんの事が気になって気になってもう一度チェック。
そして改めて募集内容をみると、きちんとメールに記入して欲しいという内容が書かれていたのをみて
あわてて先ほどの失礼メールのお詫びを出しました。
落ち着いた頃に少し、後悔。
まだ、めりぃさんが亡くなって1週間なのに、他の猫さんを迎えようとするなんて、めりぃさんに申し訳
ないのでは・・・。
その日の夜、さっそく、ミミさんの元親Kさんからお電話をいただきました。
ネットの募集記事は代理投稿だったので、その方がすぐにご連絡をしてくれたそうです。
今、ミミさんは2匹のワンちゃんと1匹の猫ちゃんと暮らしている。いつでも会いに来てくださいとのことでした。
Kさんに、つい1週間前にめりぃさんを亡くしたこと、どうしてもシャム猫の女の子の成猫が欲しかったこと
などをお話して、改めて主人と相談してご連絡させて欲しいということをお話して電話を切りました。
この時点で、まだひろにぃには何も話していなかったので、会社から帰るとすぐに、ミミさんの募集記事を
見てもらい、意見を聞くことにしました。
ひろにいは、「すぐにこの週末にでも会いに行こう」と言ってくれました。
どうやら、めりぃさんがいなくなってからの私の落ち込み方が尋常ではなかったようなのです。
(本人は決してペットロスにはなっていないと思っていたのですが・・)。
めりぃさんのことは、ひろにぃ自身もかなり辛いことだったのですが、それ以上に私の体の事を
心配してくれていたようでした。
また、ミミさんが新しいお家を求めている大人の猫さんだったことが賛成要因でした。
おそらく、ペットショップで子猫を買いたいといったら、この時点では反対されたと思います
私たちの中では暗黙の了解で、新しいお家を求めている猫さんの里親になろうと思っていました。
それに子猫は手がかかることを知っていましたので、ちょっとずるいお話ですが、しつけの入った
落ち着いた大人の猫(ミミさんの場合、少し違うことに気がつくのですが・・(^^;))の方が絶対一緒に
暮らすには楽なことを感じていました。
すぐに、Kさんへご連絡して、週末ミミさんに会いに行けることになったのです。
その間もめりぃさんに申し訳ないのでは・・という気持ちが抜けきれずに会いに行くまでかなり悩みましたが、
ミミさんのこともすごく気になって、ともかく会いに行くだけいこうと決心しました。
当日、ドキドキしながらミミさんの元親Kさん宅へ。閑静な高級住宅地の一角にKさん宅はありました。
玄関には、やはり保護されたという中型のおとなしいワンちゃんがお出迎えしてくれました。
Kさん宅におじゃまするやいなや、さっそくシールポイントの猫さんを探してしまいました。
「シャムちゃんは?」
広いリビングを1匹のヨーキーと2匹の猫さんが所狭しと走っています。
いました!シャム猫だ!これがミミさん?
でも私の第一印象は「あ、色が薄い!」だったのです。
お写真で見たときはめりぃさんと同じ濃い茶色のシールポイントに見えたのですが、実際のミミさんは
ブルーポイントに近いような少し薄めのシールポイントだったのです。
へえ、シャム猫って本当にいろんな色があるんだ・・・とこのとき初めて実感しました。
めりぃさんとちがって、お目目も健康なので、シャム猫独特の美しいブルーの瞳が特に印象的でした。
こちらのお宅では、ヨーキーのワンちゃんが1番、もう1匹の猫さんが2番、そしてミミさんは3番という
順位がついてしまっていて、Kさんのおひざに乗せてもらえる順番も決まっていたようです。
なんといってもワンちゃんが一番!スキをみて、もう1匹の猫さん(この猫さんも保護猫さんでした)が
おひざにのり、時折ミミさんが乗っけてもらえることがあるそうなのですが、そうするとワンちゃんが尻尾を
ひっぱって引きずりおろしてしまうそうです。
人のおひざがとても恋しかったのか、ミミさんは初対面だというのにひろにぃのおひざに乗って離れません
でした。
安心しきってひろにぃのおひざでうとうとするミミさんとみて、「うちの子になる?」って何度も話しかけました。
Kさん宅には、間に入ってくださったボランティアの方もご同席くださって(後々、この方には、きららの件で
大変なお世話なるのですが・・・)めりぃさんのお話や、我が家の環境などを聞いていただきました。
本来なら、お見合いの後、元親さんがどのようなところで飼育することになるのか確認がてら、
猫さんをお届けすることになるのですが、Kさんは私たちを信用してくださって、すぐにミミさんを連れて
行っても良いですよと言ってくださったのです。
実は、今考えれば私たちもずうずうしかったのですが、すでにミミさんを引き取るつもりで車で
おじゃましていました。
2時間近くお話をしたあと、ミミさんが使いなれていたトイレまでいただいて、Kさん宅を後にし、
ミミさんを我が家に連れて帰ってきました。
「ミミさん、狭いお家でごめんね」って言いながら、お部屋に連れて行くと、ミミさんはさっそくお部屋を
探検し始めましたが、やはり怖かったのでしょう些細な音にも敏感に反応し、そのたびに「ウー」と
うなったり、「シャー」と脅して見せたりしました。
ただ、人間には「シャー」とは絶対にしなかったのです。
そうなんです。うっかりしていたことがありました。お部屋にはまだ、めりぃさんの匂いがたくさん残って
いたのです。
たった1週間前までいたのですから、無理のない話です。
ミミさんにとっては、めりぃさんの匂いはするけれども姿が見えない・・どこから急に現れるかわからない・・
そんな恐怖心があったのかもしれません。
ただ、私がパソコンの前に座るとひざのうえに乗ってきて体重を全部預けて甘えてきました。
「よっぽどおひざを独り占めしたかったんだね」といいながら、ミミさんに話しかけてあげると
本当に安心しきったお顔で目を閉じました。
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おひざの上で「ぶにゃ顔」になるミミさん。
上のお写真と比べるとやっぱり、
別猫みたいです。(^^;) |
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この夜は、さすがにまだ落ち着かなかったのか一緒にお布団では寝てくれませんでした。
それにめりぃさんが使っていたベッドなどはさすがに匂いが強いのかそばにいっては
「ウー」とうなって絶対に入ろうとはしませんでした。
めりぃさんの仏前に、「ミミさん」が来たことの報告をし、この日は、リビングでミミさんを休ませることにしました。
ミミさんのためにめりぃさんが使っていた小さいホット座布団をつけてあげたのですが、はやりめりぃさんの
匂いがするのか、最初は近寄りもしなかったのですが・・・。
翌日、とても不思議なことがありました。
朝、起きたらミミさんがその座布団の上で気持ちよさそうに眠っているのです。
すっかりめりぃさんの匂いもなれてしまったように、落ち着いていました。
そしてなんとなく思ったのです。
「あ、ゆうべめりぃさん、来てくれたんだね。そしてミミさんとお話をしてくれたんだ。ありがとうね、めりぃさん」
そんな風に感じて、めりぃさんの仏前に手を合わせました。
その後、ミミさんは「美々さん」と改名。
1週間後には、念のために健康診断をすませ薬浴をさせてもらってぴかぴかに磨きをかけました。
そして、我が家の2番目の女王様として君臨する事になったのです。
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